まだまだ冬のさかりというのに、立春の頃から菜の花が咲き出した。咲き始めの頃は蕾を取り、味噌汁の具になどしたが、たちまち成長して花ざかりになる。鮮やかな透明感ある黄色が美しい。郷愁をさそう。

だからか、今、この国のいたるところに菜の花が植えられ、観光スポットになっている。喜ぶのは、人間よりもミツバチかもしれない。

ある日、庭に出ると、低いうなり音が充満している。音源は菜の花。ミツバチが菜の花に群がっている。彼らのお仕事の邪魔にならないよう、遠くから眺めた。ハウスで労働を強制され過労死するミツバチにくらべると、庭のミツバチは幸福かもしれない。それにしても、いったいどころから来たのだろう。

アメリカで養蜂業者を悩ましている悩ませているミツバチの大量突然死はその後、どうなったのだろう。働きすぎか、病気か、気になるところだ。

菜の花の盛りが過ぎると、紫花菜が見頃になる。紫花菜やアーモンドにもミツバチやアブや蝶が来る。芽吹きはじめた小さな山椒をアゲハから守るため、ネットをかける用意もしなければ。