とにかく、ガーデニングでの外敵は心休まることことのない苦痛だが、マナーの悪い野良猫はその第一だ。毎夜ひそかにやってきて、植えたばかりの苗を掘り返し、粗相をする。犯猫はわかっている。顔の白いキジ猫だ。ガーデナー猫としてくやしい。そこであらゆるワル猫防止法をネットで仕入れた。人間の悪知恵は際限がないらしい。
1 苗のまわりに、使用済み割り箸・ストロー・棒のたぐいを立てる。結果 箸は簡単に倒された。
2 猫よけスプレー・薬剤をまく。とんがらしや柑橘類などスパイシーかつ妙な匂いがプンプン。結果 臭くてガーデナー自身が忌避された。高価だが、効果は短い。
3 トゲトゲつきマットをしく。結果 マットの隙間をスイスイ。
というわけで、最後の手段として防鳥ネットを張りめぐらした。これは効果があった。しかしガーデナーも防がれるので、手入れがしにくい。それに庭なんだか網干し場なんか不明。
トイレすることを拒否されたキジ野良は、温水器のストッカーの上で悠然と寝そべっている。