まお病気する


ダイエットはきわめて簡単。食物摂取量がエネルギー消費量を下回れば、当然やせるだけ。ぼくは去年11月1ヶ月の間に約1キロ(人間換算10キロ)体重が減り、今は理想的な5.36キロ。横綱猫から普通の猫へ。麻酔注射もできる猫になった(脂肪にいったん麻酔が吸収されるため、太いと麻酔がきかないとか)。

去年11月9日、突然左後脚がブラリと萎え、嘔吐を繰り返し、しまいには白いアワをはきだす。真っ青になった里親が、かかりつけのT病院に駆け込む。血液検査、レントゲン、入念な触診。そして「第七腰椎と仙骨が傷んでいます」と。ぼくも遂に老齢の里親と同じ病気かとがっくり。そのとき体重は6.7キロ。

それから1週間何も食べられず、アワを吹くだけ。T病院の処置に絶望した里親たちは、D病院に駆け込む。そこでも、体重は横綱なみと指摘され、点滴、飲み薬、安静。猫に安静とはどうやって。とりあえずオリが却下されたのは助かった。

しかしぼくの寝床のある2階へ上がる階段は封鎖され、テーブルにはぼく用の踏み台が置かれ、食事はカリカリから缶詰に変えられ。大騒ぎの1ヶ月で、見事にスリムな猫になって、左脚も自然に直って、無事復活しました。

だがぼくも13歳。まぎれもなく老猫であることを自覚し、跳んだり、跳ねたりはつつしもう。きっとねん挫だったんだろうと、里親たち。

ヒルズのW/D粗挽きチキン入り缶詰はおいしい。G/Dはもひとつである。缶詰にしてから、 あまり吐かなくなって里親たちは喜んでいる。

しかしペット用体重計と、iPadのペット体重管理アプリで、ぼくの体重問題で大騒ぎするのは、いくらヒマとはいえ、迷惑しごくなのである。




新しい食事


缶詰のおいしい匂いがすいこまれていく


階段があぶないとしかれた滑り止め、人間も使っているのが、笑える


スリムなぼくと新しい爪研ぎハウス(2階建てはあぶないからと、平屋になった)
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