新年のご挨拶 全世界の猫君へ、新年のご挨拶を送ります。新年おめでとう。今年もしっぽを高く掲げ、猫の尊厳と誇りをもって生き抜こう。
ぼくのこたつ 「冬はこたつ」と清少納言は言っていないが、ぼくはこたつが大好きだ。この冬、里親が、人間用こたつの赤外線ヒーターがぼくの目によくないとか、どこやらで聞きかじってきて、ぼく専用のこたつを買った。
ぼくのこたつ
「冬はこたつ」と清少納言は言っていないが、ぼくはこたつが大好きだ。この冬、里親が、人間用こたつの赤外線ヒーターがぼくの目によくないとか、どこやらで聞きかじってきて、ぼく専用のこたつを買った。
うれしさのあまり、中に入って寝ころんで、せいいっぱい伸びる。不覚。頭としっぽがはみ出した。 「まおちゃん、ぶんぶく茶釜だ」と里親が笑い転げる。以来ぼくはもっぱらこたつの上で寝そべることにしている。でも、やっぱり人間用のほうが広くていいな。
うれしさのあまり、中に入って寝ころんで、せいいっぱい伸びる。不覚。頭としっぽがはみ出した。
「まおちゃん、ぶんぶく茶釜だ」と里親が笑い転げる。以来ぼくはもっぱらこたつの上で寝そべることにしている。でも、やっぱり人間用のほうが広くていいな。
猫の二次元認識 退屈した里親が、なにやら白い紙にサインペンで書いている。「まおちゃん、お友達がほしいでしょ」と差し出したのを見ると、猫の絵だ。 思わず乗り出して子細に眺めてみると、お尻のあたり急に描線が折れてしっぽになった妙な猫である。お尻のあたり訂正の必要があると、ふんふん匂ってみる。それを何と誤解したのか、里親「女の子だから、赤いリボンつけたかったけれど、赤いサインペンがなかったの」と。しょせん、猫と人間の心は通いあわないもの。
猫の二次元認識 退屈した里親が、なにやら白い紙にサインペンで書いている。「まおちゃん、お友達がほしいでしょ」と差し出したのを見ると、猫の絵だ。
思わず乗り出して子細に眺めてみると、お尻のあたり急に描線が折れてしっぽになった妙な猫である。お尻のあたり訂正の必要があると、ふんふん匂ってみる。それを何と誤解したのか、里親「女の子だから、赤いリボンつけたかったけれど、赤いサインペンがなかったの」と。しょせん、猫と人間の心は通いあわないもの。
クリスマス 種がどこからか飛んできて、庭にいついて大きくなったそのヒマラヤ杉に、自家製の棉の雪をかぶせて、クリスマスツリーができあがり。里親は満足げだが、その本質はけちじゃないかな。 クリスマスのブレゼントは、お菓子の入ったバスケットと、ネズミつきの首飾り。 お菓子といっても、人間のおつまみ風。ぼくには今イチだが、味覚の乏しい里親は「おいしい」とお相伴する。 ぼくはねずみを見たことがない。もちろん、捕まえたこともないし、猫の本分はねずみ捕りにあるとも思わない。ねずみ捕りは警察の仕事でしょ。
お菓子といっても、人間のおつまみ風。ぼくには今イチだが、味覚の乏しい里親は「おいしい」とお相伴する。
ぼくはねずみを見たことがない。もちろん、捕まえたこともないし、猫の本分はねずみ捕りにあるとも思わない。ねずみ捕りは警察の仕事でしょ。