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日本人は「尽くし」が好きだ。 
あるテーマを定めてそれに関連するものを集める。一種のコレクション趣味である。
宝尽くしはもともと「八宝」といわれた中国(ああそれで八宝菜なのね)の宝のモティーフが室町時代に日本に伝えられて、日本独自のお宝が加わり宝尽くしの文様となった。
大黒天などの持ち物で振ると望むものが出る打ち出の小槌、天秤で重さをはかるときに使う分銅、被れば姿が消える隠れ笠、望むものを出すことができる宝珠、貴重な経典や秘伝の書かれているらしい巻物の宝巻、財宝を守る鍵の宝かく。
それにお守りや香料、お金を入れる巾着、貴重なスパイス丁字などが描かれることが多い。

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