お花畑図鑑 日本の綿 |
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綿の実はじけました。収穫するときは萼ははずして「実綿(みわた)」にするそうだが、これは萼つき。綿毛は綿の種子の表皮細胞が変形して毛状になったもので、1個の種子に約1万本の綿毛が密生しているとのこと。さて、綿の種子はどこでしょう。 | |
手作業で解体した。綿の種子(「綿実」)が30個くらいあって、時間がかかる。江戸時代には綿繰りろくろで実綿を繰り、綿毛と種子を分離した。分離された綿毛が「繰綿(くりわた)」。生の綿毛は管の中に水を入れたようなもので、熱するにつれて内部の水分が枯れて中空になり、さらに繰綿にすると管内の水分は全く乾燥して、綿毛が自然によじれる。
種子には60〜70パーセントの高純度のタンパク質があるが、ゴシポルという毒性もあるので、これを除いて食用油にしたり牛の飼料や肥料に使う。江戸時代には菜種とならぶ灯油の原料だった。 |
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