まおの春、7歳の誕生日   BACK

3月22日、ぼくの7才の誕生日。例によって里親どもが大騒ぎしてバースデイケーキに蝋燭を立てる。ぼくはケーキを好まないが、里親たちがそれで幸せなら、別に文句はない。そういえば、里親の息子、つまりぼくには義理の兄にあたるのが、1月24日が誕生日。たぶん誰にも祝ってもらえないおじさんだから、ぼくから心をこめてメールをおくった。「40歳の誕生日、おめでとう。おたがい中年どうし、しぶとくがんばろうね。ニャンたろより」彼はいつもぼくのことを「ニャンたろ」と呼ぶ。返事はまだない。

中年になると、そろそろ身体の不調が出てくる。消化不良で何日か盛大に吐き戻してしまった(きちゃない話でごめん)。猫はよく吐くものと、里親たちは一応冷淡そうにしていたが、内心はビクビクしていたのだろう。それまで食べたことのないチキン味の猫缶が届いた。うまい。ペーストなので、胃に優しい。今まで魚味のカリカリ一辺倒だったが、チキン味のペースト派に変わろうかな。おかげで消化不良はおさまった。が、同時に、チキン味缶詰が大嫌いになったのはどうして。

7年も生きていると、首飾り(首輪じゃない)も30個ほどたまった。今は白いスズランのペンダントつき白いレースの首飾りをしている。和菓子の空箱がこうしたアクセサリー入れ。赤い衣装ケースもある。ピンク色のうさぎ耳のついた帽子など、ぼくの猫としてのアイデンティティを侮辱するものだが、ぼくもお世話になっている人たちにお返しとして、不本意ながらかぶってみせてやる時もある。

春なので、庭に鳥がやってくる。ぼくも勇気リンリン出撃だ。→「まお対カラス」聞くも涙の物語(ウソ)。こちらもぜひごらんください。


バンダナ


うさ耳


デイジー